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2015年11月02日

「まことちゃんハウス」は何が悪いのか?


「まことちゃんハウス」というのは
2008年に吉祥寺で建築された漫画家の楳図かずお氏の自宅です。

TOKYO MX のニュース映像↓
(2008年3月17日)



赤白のストライプの外壁。
屋根には顔を模したデザインの物見塔。

ちなみにこの家の工事を請負ったのは住友林業でした。


近隣住民はこの住宅が景観破壊であるとして、
外観の変更を求めて訴訟を起こしました。

・・・で、東京地裁は「景観の調和を乱すとまでは認められない」と判断。
原告側の主張を全面的に退ける判決となりました。

吉祥寺のこの辺りは第一種低層住居専用地域という閑静な住宅地を目指す地域ではあるものの、この様な住宅のデザインを規制する法律も、地域の規定もありませんし、判決としては妥当だと思います。

妥当だとは思いますが、「自分の土地に自分の好きな家を自由に建てて構わない」と裁判所がお墨付きを与えてしまった感じがします。

ネット上は概ね、楳図かずお氏の勝訴を歓迎し、訴えた近隣住民を非難する論調になっています。

しかし、私はどう見ても「まことちゃんハウス」は景観破壊だと思います。

先日、このブログでも書きましたが
日本以外の先進諸国では街並みの景観が大切にされています。

それは単に綺麗な街並みの方が精神的に良いから
という事だけではなく、
個人の資産価値の形成に直結する話だからです。


例えば下の写真は「まことちゃんハウス」の最寄駅、
吉祥寺駅の駅前です。
日本ではよく見かける風景ですね。

どの店も好き勝手にしているので、こんな状況になります。

吉祥寺駅前の風景

ここで飲食したり買い物をしたりする人は
吉祥寺に住む人か仕事をしている人でしょうね。

そうでない人が、わざわざ行きたいとは思いませんね。


一方、下はシアトルの繁華街

シアトルの繁華街の風景

ここに集まるのはシアトルの人だけではありません。
数年前、私も日本から行って、この辺りをブラブラしてきました。

余談ですが、あのスターバックスの1号店もこの辺りにあるんですよ。


上の吉祥寺とシアトルの写真を比べて、
どちらの方が、資産価値が高いと思われますか?


建物の外観は景観の一部を形成しますので、
地域の共有財産です。

インテリアは個人の好みで、いくらでも好きなようにすれば良いでしょう。
しかし、外観は個人が全く自由に個性を主張できるというものではありません

これから家を建てる方は、ぜひその辺りをご考慮頂ければと思います。


posted by ポラリス at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | お勧め情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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