横浜のマンション傾斜・・・大問題になっていますね。
住人の方には、本当にお気の毒だと思います。
傾斜の原因は杭工事の欠陥で、その工事をしたのが旭化成建材という事から親会社の旭化成の株価が大きく下がっているようです。
旭化成は株主向けに次のようなコメントを出しています。
旭化成建材(株)の施工物件における施工不具合および杭工事施工報告書のデータの転用・加筆について
先月は、このブログでも紹介しましたが、
鬼怒川の決壊で流されずに残った家がへーベルハウスだったという事で旭化成の株価が大きく値を上げました。
鬼怒川の決壊 へーベルハウスの建物が・・・
中には、旭化成は鬼怒川の決壊では流されず、
横浜のマンションでは改ざんが世に流れてしまった
と揶揄する人もいます。
なぜ、データを改ざんしてしまったのでしょうか?
それは下のような構図になっているからです。
■販売会社・・・初めに販売価格と販売時期を決定
施工会社へ工期と建築費の厳守を強要
↓
■施工会社・・・利益だけ取って下請会社に工事を丸投げ
↓
■下請会社・・・少ない請負金額の中で無理やり利益を確保
さらに少ない金額で孫請けに工事を発注
↓
■孫請会社・・・全てのしわ寄せが担当者に
確実な施工より納期と利益が最優先
今回のデータ改ざんをした旭化成建材は、孫請会社でした。
旭化成建材の社長のコメントではデータを改ざんした担当者の責任だというような口ぶりですが、本当に担当者が悪いのでしょうか?
担当者にしてみたら、
・工事費のアップは認められない。
・工期の延長は認められない。
・会社からは利益の確保を要求される。
そんな中、予想よりも長い杭が必要になってしまった・・・。
実は戸建て住宅でも、大手ハウスメーカーは同じような構図になっています。
大手ハウスメーカーは販売するだけで、工事は下請けの施工会社に丸投げします。
施工会社は更に下請けの地元工務店に丸投げをします。
実はあまり表沙汰になっていないだけで、様々なデータ改ざんや施工不良の話しが沢山あります。
ちなみに旭化成のへーベルハウスについて、
建築士の岩山健一さんがブログで糾弾しています。
こちらです↓
http://ameblo.jp/jikenbo100/entry-12060261001.html