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2015年07月17日

いつの間にか建築費が予算の倍に‥‥まるで新国立競技場




新国立競技場の予算1300億円だったものが、
2520億円かかってしまう・・・・・。

実は似たようなケースが、一般の戸建て住宅でもよくあるんです。
今回はその辺りのお話です。


昨日、新国立競技場のコンペで審査員長を務めた
安藤忠雄氏の記者会見がありました。

新国立競技場の審査員長の建築家の安藤忠雄さんが記者会見

会見の中で「なぜこうなったのか?私が聞きたい」との事でした。

いえいえ、成るべくして成ったのです


コンペの応募条件に予算1300億円とあったとしても、
応募する建築家にしてみれば、選ばれる事が使命ですから、
作品のインパクトが最優先で予算は無視です。

提出する資料へ記載する金額は概算ですし
いくらでも作文する事ができます。

審査員も建築関係者は安藤忠雄氏一人だけで、
残りは、建築とは全く無関係の
スポーツ関連団体の名誉会長や理事長といった人たち。

しかも、安藤忠雄氏は建築家と言っても意匠が専門ですから、
審査する側には、建築コストに明るい人は誰一人いないのです。

もし誰か一人でも、建築コストに明るい人がいれば
コンペの時点で予算を大きくオーバーする事が予見できたはずです。

デザインとコストを切り離して進めると、
例外なく、今回のように、後で予算と大きくかけ離れるという事態になります。


実は一般の戸建て住宅でも、同じような事がよく起こるのです。


例えば、建築家のコンペを斡旋するサービスがあります。

登録している建築家に、依頼者の予算、家族構成や要望を伝え
コンペをして、最も気に入った建築家と設計契約を結ぶというものです。

そのサービス自体は悪くはないのですが、
予算に充分な余裕がある人が利用するサービスだと思います。


よく聞くのは、コンペで選んだ建築家と設計契約を結び、設計料を支払ったのに、
3000万円の建築予算に対し、工務店に見積りを取ると6000万円。

話しが違うので、設計料の返還を求めたが応じてもらえず、
コンペサービスの主催者に訴えても、当事者同士で解決するように言われ、
結局、訴訟問題に発展するという事が多々あります。


以前、私が相談を受けた方は
ご主人の仕事関連の建築士さんに設計を依頼したところ
同じような問題が出て、設計料は泣き寝入りして契約解除せざるを得ませんでした。


建築士さんとの家づくりが駄目だという訳ではありません。
コストに明るい建築士さんもいます。

お伝えしたいのは
新国立競技場のような大規模建築も個人の家も
デザインとコストの両方をしっかり押さえて
計画を進めていかないと、後で帳尻が合わなくなるという事です。

当然、施主は何も分かりませんので、その代行として
建築士さん、あるいは営業担当者は住宅のプロだから任せて大丈夫と思いがちですが、必ずしもそうではありません。

新国立競技場の今回の事態は、文部科学省の役人が何も分からないまま、計画の組み立て方や進行方法、依頼した各分野の専門家の選定を間違えた結果です。

これから家づくりをする方は、新国立競技場のような失敗をしてはいけません。あなたの家づくりを確実に形にしてくれる住宅のプロを見きわめなければいけません。



posted by ポラリス at 07:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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