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2014年11月17日

東福寺、龍の天井画


近所の東福寺の境内を通り抜けたのですが、ふと本堂を見れば、いつも閉まっている扉が開いているではありませんか。
おそらく観光シーズンだからでしょうね。
実は東福寺の本堂の天井には龍が描かれていて、いつもは格子越しにしか見ることができないのですが、今日はこの通り・・・・。

東福寺の龍の天井画

写真で見るよりも実際はもっと迫力があるんです。

二十数年前、初めてこの龍を見た時には、その迫力に驚きました。
日本画家の堂本印象が昭和8年、傍らで修行僧に墨を擦らせ、箒のように大きな筆を使って3週間足らずで描き上げたとか・・・。
本当に素晴らしい龍の絵なのですが、嬉しい事に、タダで見る事ができるんですよ。


東福寺の本堂は明治14年に焼失したために、昭和9年に再建されました。
再建の際、当時の最高峰の日本画家である堂本印象が天井画の龍の絵を描いたのでした。

焼失する前の東福寺の法堂にも天井に龍の絵が描かれていました。

400年以上前の1588年に落雷により焼失し、
再建の際に豊臣秀吉が、当時最高峰の絵師、狩野永徳(かのうえいとく)に天井画の制作を命じたのですが、雲を描き終えた時点で病に倒れてしまい、一番弟子の狩野山楽(かのうさんらく)が後を引き継ぎ完成させたのでした。

できる事なら、その絵も見たかったですね。

実はその時の焼失より前の法堂にも龍の天井画が描かれていて、
それを描いたのは南北朝〜室町前期の吉山明兆(きつさんみんちょう)という画僧で、後の日本絵画史に大きな影響を与えた人です。

東福寺は日本中の寺院から仏画の注文を受る仏画工房だった事もあり、法堂の天井画には、その時々の最高峰の画家が制作に当たったのでした。




ラベル:東福寺 天井画
posted by ポラリス at 17:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 京都 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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