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2012年07月16日

東日本大震災被災地の住宅事情


弊社のホームページ上で販売している
小冊子とDVDをご購入頂いた方からメールをいただきました。

その方は東日本大震災の被災地である石巻市で
お気の毒なことに、22メートルの津波に家を流され、
お父様もお亡くなりになったそうです。

メールを拝見すると、被災地の今の状況がよく伺えます。

長文ですが、
頂いたメールを全文そのままご紹介します。
(ご本人には許可をいただきました)

−−−−−−ここから−−−−−−−

高田 公雄様
 
はじめまして、●●と申します。
今回本2冊とDVD全て拝見させて頂きました。
もっと早く高田さんのホームページと出会っていればと後悔しています。

私は、昨年東日本大震災で被災し自宅も津波で流されてしまいました。
今はアパートを仮設扱いで、借り上げ住宅として住んでいます。
私の住んでいた石巻市は、宮城県の中でも一番被害が大きく、
雄勝町という町は海山に囲まれた人口4千人程の小さな町でしたが、
22メートルの津波に遭い町のほとんどは壊滅状態です。

4千人いた人口も今は1千人程に減ってしまいました。
今まで住んでいた所は、建築制限がかけられ、元の場所へ家を再建する事が出来ません。
家族で相談した結果、仙台に近い所に土地を求め再建することになりました。
私の実家も津波で流された為、母も一緒に住める家にしようと思いました。

土地探しも、家作りも初めての為、
インターネットで検索して安易に不動産屋に行くよりは、
ハウスメーカーの住宅展示場等を回って見た方がいいのかと思い
昨年10月から何ケ所か見て回りました。

宮城は今、津波で家を失ってしまった人が、
自力で再建しようとしている人達で住宅建設ラッシュになっている為、
今すぐ注文したとしても、
「家が出来るまで、早くて1年後です」とあっさり言われてしまうのです。

震災後亡くなってしまった父親の3回忌までには、
何とか建てたいと思っていて、焦っていたのも事実です。

たまたま回ったセキスイハイムだけは、
工場生産で工期が短く平成24年度中に入居できるとのことでした。

グランツーユーの2×6工法も地震に強く、
家中温度差が少ないと聞いてとても気に入りました。

主人も住宅建設ラッシュで職人の数が不足している状況で、
手抜きされるのも嫌だと言い、工場生産と、工期の短さを気に入ったのです。

ただ1つ大きな問題がありました。
それは、住宅ローンの事でした。

実は主人は、震災前は父親が経営する水産業の会社で
役員として働いていたのですが、津波で船も資材も全て流され、
放射能の風評被害の問題、また次男が大学進学を希望していた為、
海の仕事を再建するには、莫大なお金がかかることから、事業再開は断念し、
会社を休業状態にし会社員として土木業に従事したのです。

働き始めて間もない為、ローンが通るのか相談したところ、
営業の方に「大丈夫ですよ」と言われ
全てセキスイハイムに任せる事にしたのです。

土地もハイム所有の土地でした。

昨年11月に契約を迫られ、契約してしまいました。
それからほぼ毎週打ち合わせが始まりました。

営業担当は31才の若い営業マンでした。
打ち合わせが進む中、主人と二人で
「このように進めていてもローンが通らなければ何にもならないのに、
本当にローンは大丈夫なんですか?」としつこく何度か聞いたのですが、
営業担当はその都度「管理の方が大丈夫だと言っているので大丈夫です。」
と言い張るので、信じてしまいました。

主人の年齢も45才なので、
ローンは東京で仕事をしている長男と
リレーローンで組む事になり進めていきました。
 
今年5月に入り1週目の打ち合わせは、建築士の方を交えての確認で、
あとは、仏壇の大きさを店で確認してきて欲しいとの事で、
4時間くらいの打ち合わせでした。

その打ち合わせで初めてローンの詳細を聞き愕然としました。

私達は、住宅支援機構の被災者向けに出している
復興住宅融資を利用するものだと思っていたら、
日本住宅ローンという会社でフラット35で申し込んだというのです。

私は納得出来ず、「何故、復興融資じゃないんですか?」と聞いたら、
「復興融資でもいいんですが、
支払いの総額からするとさほど変わらないんです」と言われ、
申し込みが終わった後ではどうすることも出来ませんでした。

打ち合わせの翌日、営業担当から主人に電話があり、
住宅ローンが通らなかったと言う電話でした。

主人も私も呆然としてしまいました。
セキスイハイムの方も何故駄目なのか納得いかないと言っていたみたいですが、
こちらの方が今まで半年以上の歳月を費やし、やってきたのは何だったのか、
訳が分からなくなってしまいました。

納得がいかず、住宅ローン会社に理由を求めたところ、
やはり勤続年数の少なさ、リレーローンにする長男の年齢が21才で
ちょっと弱いということ、ローンの金額が高いことを言われたみたいです。

住宅に関する全てを、
セキスイハイムに任せすぎてしまった自分達が本当に甘かったなあと反省しています。
やはり、高田さんの言うとおり家を建てるというのは、事業なんですね。

インターネットで住宅関連を調べていたら、
高田さんのホームページに辿りつきました。

本を読んでメーカーの裏側が分かってしまうと、うなづく事ばかりでした。

今回はローンが通らないとの理由で、
契約を取消しても契約時に支払ったお金は戻るそうなので、
ハイムでの建設は取りやめることにしました。

もっと早く住宅CMサービスを知っていればと悔やんでなりません。

住宅CMサービスは宮城県にはまだないようですね。
私達のように住宅に関して知識のない人がたくさんおられると思います。

特に被災地は突然家を失って、
何とか自力で再建しようとしている人達がたくさんいると思います。
申し込みに対して受注が追い付かない状況で、職人の人手不足も聞こえる中、
欠陥住宅がかなり出てくるのではないかと不安でなりません。

このような時こそ、住宅CMサービスのような
メーカー(工務店)と施主との中間に入って下さる方が必要不可欠だと身にしみて感じます。

近ければ高田さんにお願いしたいところですが、
京都では、あまりに離れていて、依頼するのは現実的ではないでしょう。

宮城で住宅CMサービのようなサービスを行っている所を探したら
NPO法人で立ち上げている方がいました。

今度計画する時は資金計画から、土地選び、工務店選びも相談しながら、
焦らず慎重に進めて行きたいと思います。
 
大変長くなって申し訳ありません。

住宅CMサービスの事を知ることが出来本当に良かったです。
ありがとうございました。
 
宮城県東松島市○○○○○○4○−2 ○○○○○102号 ●●●●


−−−−−−ここまで−−−−−−−


ハウスメーカーをはじめとする色々なところが
被災地の復興需要に群がっている状況が想像できます。

日本住宅ローン(株)は
セキスイハイムが他のハウスメーカーと共同で出資した会社なので、
そこを利用するというのは決まりごとになっているのでしょう。

施主の事情は無視して、自社の都合が優先されているようです。

私が、この方の家づくりのお手伝いができると良いのですが‥‥



posted by ポラリス at 13:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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